​帆船の夢

もしも神様になれたら

空の果ても見えるかしら

古い流木とローブで

小さい帆船を造って

 

全てが打ち上げられてく

最後の浜が出発点

夢を見よう　目あけたまま

今だけは自由だよ

 

ひっそりと立つへびつかい

夕焼けを待つ王子

星の子の信号は

良い旅をと

 

忘れていた彼方

途方もない大河の中

浚われてさ

邪魔な体はおいていくのさ

 

もしも神様になれたら

琴座で泣いてる彼女の

涙も拭きにいけるかな

お土産を考えなくちゃ

 

薔薇を見つめる一角獣

オリオンの追いかけっこ

近すぎて目が眩み

まっさかさま

 

忘れていた彼方

途方もない大河の中

浚われてさ

邪魔な体はおいていくのさ

 

長い旅路を終えたなら

たくさんの手紙をかこう

次の帆船を組みながら

返事待ちながら

思い出して

 

とびたてない体

ずっと青い大気の中

捨ててしまえ

されば　夢とともに旅立てよう

 

忘れていた彼方

途方もない大河の中

浚われてさ

邪魔な体はおいていくのさ